佐藤早絵ヴァイオリンリサイタル
本日は、愛弟子・佐藤早絵さんの静岡市でのデビューリサイタルにご招待いただき、聴きに行ってまいりました。
現在は音楽教室で講師をされており、会場には可愛らしい生徒さんたちの姿も多く見られ、あたたかな雰囲気に包まれていました。
プログラムは、誰もが親しみやすい名曲を中心に構成されており、聴衆のことを第一に考えたシンプルで心地よい選曲がとても好印象でした。クライスラーの「愛の三部作」や、演奏の難しい「チゴイネルワイゼン」にも果敢に挑戦し、見事に弾ききった姿に心打たれました。
早絵さんの最大の魅力は、優しく温かな音色。その音楽性は自然で品があり、彼女の人柄が音にそのまま表れていました。使用していたヴァイオリンは、現代の名工・シメオネ・モラッシ製。ピアノ伴奏に埋もれることのない豊かな響きを奏でており、私自身も改めて“温かく豊かな音色”を目指したいと感じました。
ピアノ伴奏を務めた小澤実々子さんも素晴らしく、早絵さんに寄り添いながらも、しっかりとご自身の音楽を表現されていました。特に難曲であるクライスラー作品ではミスタッチもなく、見事な演奏でした。
会場スタッフの対応も丁寧で、運営全体に気配りが感じられ、心地よい時間を過ごすことができました。
早絵さん、本日は本当におめでとうございました。これからのご活躍を心より楽しみにしています。


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