ヴァイオリンの歴史

ヴァイオリンはイタリアの民族楽器です。1500年ごろルネサンスでイタリアが地中海を中心とした貿易で大富豪が生まれました。文化人たちも素晴らしく美しい絵画、建築、文学、また数学、天文学などの天才が活躍し、音楽も大いに盛んになってきました。

そのころ弓を擦って音を出す擦弦楽器のヴァイオリンが生まれました。

 

弦を張る帆船造船技術と家具造り、またモンゴルの馬頭琴のような弦を擦る楽器が影響したようです。

北イタリアがアルプス山脈に近く、宝石のような美しい木材があり、それを材料に制作しました。

 

その北イタリアでとくに有名な街はクレモナでヴァイオリン制作では有名です。

そのクレモナで1600年ごろアマティ家がヴァイオリンを完成させ、ストラド家、ガルネリ家らに受け継がれ、400年間現在に至って形はそのままです。

 

馬の毛を張った弓は弓状を保つことができる、形状合金の木材版である、ブラジル産のつたの一種であるフェルナンブコを使い、1700年代にフランスのトゥルテが完成形を作りました。

 

石造りの乾燥したヨーロッパの気候ではヴァイオリンはよく響き、表現力があるため、イタリア人の名人芸ができる天才的名手が生まれ、大変人気がでました。オペラ歌手(オペラとは『作品』という意味で作品を演じるというニュアンスがある)と共に世界で活躍し、楽譜用語がイタリア語なのもその名残です。

キリスト教会には人々を高揚させる、世俗の楽器として嫌われていました。